2度目の入院
■時期■
2回目のデートの3日後
■入院内容■
1度目の入院とはまた別の内科系の病気にかかる。
期間は1週間。鎮痛剤を服用しながら点滴治療を行いベッドの上で絶対安静。
■入院生活■
子供の世話と家事は、再び実家の母と旦那にお願いすることに。
精神を病んで休職中の私が、再び身体を病んでしまうなんて。彼と身体の関係を持ったことで、バチが当たったのかもしれない。
そうは思いながらも、やはり入院中の彼のLINEは大きな支えとなった。
いつも明るくて、何事にもポジティブな性格の彼。彼の言葉があったから、退屈な入院生活を自分なりに読書やTVで楽しむことができた。
彼の前向きさを羨ましく思うし、尊敬するし、魅力だと思っている。
〜彼からの愛の言葉〜
彼は女を喜ばせるのが上手いと思う。
いつも愛の言葉を沢山くれた。
いつも私の外見や中身を褒めてくれた。
かのは可愛いね。笑顔が好きだよ。
かのといると落ち着くし自然な感じがする。
かの、大好きだよ。
かのは背が高いよね、すごくチャームポイントだと思うな。
子供が2人もいるとは思えない身体してるよね。
肌がすべすべでとても綺麗だよ。
かのは、育ちが良くて嫌味の無い感じがするよ。
考えがしっかりしてるところも、すごく好きポイントだな。
精神を病んで自信を喪失していた私にとって、それがどれだけ救いとなったことだろう。
ただのリップサービスだったのかも知れないが、それでもやはり数々の愛の言葉をくれたことに対しては、心から感謝している。
退院と2回目のデート
■時期■
去年の秋、少し寒くなってきた頃
退院の三日後に2回目のデートをした
■場所■
都内の某繁華街
その後のデートも大体その駅だった
■デートの内容■
駅前のスタバでお茶をしてからホテルに向かった。
そこで、初めて彼と繋がった。
歳上で遊び人の彼は、ハグもキスも体の触り方も囁く言葉も、全部がとても上手くて驚いた。
私は男性経験が少なくは無いほうだが、今までの誰よりも彼とは身体が合うと思った。
身体を繋げることが、こんなに気持ち良くて、満たされる行為だなんて。彼に初めて教わった。
後で聞いたら、彼も同様に、今までの誰よりも身体が合うと感じていたらしい。
「かのとしてる時が、1番気持ち良い」
経験豊富な彼がそう言ってくれるのは、女と認められた感じがして素直に嬉しかった。
偶然にも、身体の相性が抜群に良かった。これは後に抜け出せなくなる大きな要因であった。
私の緊急入院
■時期■
去年の秋、交際開始の3日後。期間は1週間。
■入院内容■
内科系の病気が発覚し、緊急入院となる。
点滴治療を行い、痛み止めを服用しながらベッドで絶対安静。
■入院生活■
精神と身体は密接に関係しているのだと改めて感じた。
元々精神を病んでいた私は、日頃の無理が祟ったのか身体まで壊してしまった。
入院中の一週間は、実家の母と旦那が手分けをして子供の世話や家事をしてくれた。
ベッドで絶対安静の私の限られた楽しみは、子供達とのビデオ電話と、彼とのLINEだった。
子供に会いたい。子供と遊びたい。子供を抱きしめたい。会えない。寂しい。
そんな退屈な入院中に、彼からLINEが来ると気持ちが明るくなった。
ポジティブな彼からの励ましの言葉。退院したらまたデートしようという明るい未来の提示。
暗く落ち込んでいた私にとって、どれだけ大きな支えとなっていたことか。とても感謝している。
【彼からLINEが来なかった日】
彼と出会ってから毎日LINEをしていたが、昨日は初めて彼から一通もLINEが来なかった。
そんな、予感はしていた。だから、寂しい気待ちは強いけど、冷静である。
A型几帳面な彼は、どんなに忙しくてもLINEを欠かさない人だった。必要とされている気がして、それがとても嬉しかった。
今の彼は、私を必要としていないのだろう。現実を受け止めなければいけない。
〜交際スタート時の気持ち〜
超絶イケメンな彼にあっさり落とされた私だが、付き合った当初は案外テンションが低かった。
なぜなら、あんなに素敵な人が私なんかを相手にするのは遊びに決まってる、と感じていたから。
どうせ遊ばれてるなら、私も割り切って遊んで、たまに会って楽しめば良いや、と。
当時のテンションの低さを継続できていたら、後に悩むことも無かったかもしれない。
不倫は、ハマってしまったら負け。本気になればなるほど、潮時だ。
婚外恋愛は所詮は恋愛ごっこに過ぎない。
それを常に念頭に置いておけば、こんなに辛くならずに、彼と長く付き合っていられたのかも知れない。
初デートと婚外恋愛の開始
■日時■
去年の秋の平日昼
■場所■
都内のお洒落エリアのイタリアンレストラン
■待ち合わせ■
駅のホーム
■デートの内容■
駅からレストランまでは、ゆっくり散歩しつつお喋りを楽しみながら向かった。
初対面の彼は、写真で見るよりもずっと素敵だった。背が高くスラッとしていて、歳よりもずっと若く見え、彫りの深い鼻筋と睫毛の長い目が印象的だった。
ワインを飲みながら、美味しいランチと楽しい会話。エスコートが上手で非常に女慣れしているな、と一瞬で分かる程だった
「かの、って呼ぶね」「可愛いね」「もう付き合う前提で聞くけど、デートは何曜日が良いとかある?」
私の手を握りながら、ガンガン攻めてくる彼。押しの強さに負けて、付き合う流れに。
ランチの帰り、腕を組んで歩いた。駅前のビルの階段で、初めてのキスをした。
今思えば、あっさり落とされた単純な私。素敵な男性に久々に女として扱われ、すっかり心奪われてしまった。あんなにドキドキするデート、いつ振りだろう。ああ、情けない。